薬学生から医学生、そして医師へ

薬学部から医学部に学士編入した医師によるブログ。初期研修医として日々研鑽中。実はチョコ屋さんでもあります。

病理解剖を見学

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みなさんお久しぶりです

生理学2、微生物学、ウイルス学、免疫学の試験から解放されました!!!

後期は単位が進級に直結するのと、2月から始まるMakersの合宿に再試験を被せたくなかったのでいろいろな活動はいったん休憩して、試験にフルコミットしていました

 

今日からブログの更新も再開しますね!

 

今日は、先日見学させていただいた病理の先生が行っている病理解剖から感じたことを書きます。

 

とある日、病理の医局の図書室でパソコンで作業してたら、

某ドクターが「今から剖検するけど、見学する?」って声をかけてくださいました。

「剖検」とは、病理解剖のことであり、遺体の死因や病院を究明するために遺体を解剖することです。

 

要するにご遺体の解剖です。

 

今回のご遺体は、神経系の疾患で6時間前に亡くなられた方でした。

僕は、解剖学実習で人体解剖はやっているものの、ほんの数時間前に亡くなられた方を目の当たりにするのは久々の経験でしたのですこし緊張しました。

 

ただ、病理医が普段どういったことをしているのか知るチャンスでもあるので、参加させていただくことにしました。

   

おそるおそる剖検室へいくと、そこには高齢男性のご遺体がありました。

かなり痩せており闘病生活をうかがわせるものでした。

先生たちは、ご遺体を丁寧に解剖していき、胸腔の広さや胸水、腹水の量などを測定していきました。

そうしてご遺体の状況を1つ1つ丁寧に記録していました。

 

なるほど。

世の中から見えている医師の仕事って病気にかかった人の診断、治療だけど、見えないところで亡くなった方を丁寧に観察して次の医療に生かすために動いている人がいる

ということをこの目で知ることができました。

 

今回は、時間の関係で心臓の摘出までしか見ることができませんでしたが、次回は開頭まできっちり見て、普段関わらせていただいている病理の先生方がどういった仕事をしているのかもっと深く知りたいなと思いました。

 

また、今回は数時間前にお亡くなりになられたご遺体を見させていただきました。

解剖学実習は亡くなってからかなりの時間が経過している上にホルマリン処理をしたご遺体ですが、今回のようなご遺体を見たのは、ひいおばあちゃんが亡くなったとき以来2回目でした。

ひいおばあちゃんが亡くなった時は、僕はまだ小学校低学年で、「死」というものを強く意識することはありませんでした。

 

しかし、今回ご遺体を見させていただいて、「死」というものを強く意識しました。

人はいつか亡くなる。

その事実をしっかり認識して自分は行動できているか。

大事な人と時間をともにできているか。

そうは言えない時間の使い方をしている自分がいるのも事実です。

 

しかもすべての人が、80代くらいまで歳をとってということができないのも事実です。

どこかで病気にかかるかもしれません。不慮の事故があるかもしれません。

「今」という時間にしっかり向き合って生きていくことを再確認できた時間でもありました。

 

今の自分にできることを精一杯やっていく!