薬学生から医学生、そして医師へ

薬学部から医学部に学士編入した医師によるブログ。初期研修医として日々研鑽中。実はチョコ屋さんでもあります。

義肢装具士という仕事

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昨日今日と札幌で開催されている高校生向けのマイナビ進学FESTAというイベントに参加させてもらっています

いろんな大学や企業がブースを出展して説明をしていました。

僕も暇を見つけては高校生に混ざっていろんな説明を聞いてきました。

 

そこで一番気になったのは、北海道科学大学のこちらのブース。

 

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「義肢装具士」

 

みなさん聞いたことありますか?

義足とか義手とかなら聞いたことはあると思いますが、義肢装具士という仕事があり、さらにこの資格が国家資格であるということを恥ずかしながら初めて知りました。

 

こちらのブースに置いてあったこの義足。

お値段いくらだと思いますか?

 

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なんと「ひとつ100万円」とのこと。

ひざの動きが自然になるように改良されているとのこと。

 

こちらの義足はすこしお安く70万円ほど。

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 主に高齢者向けの製品のようで、高齢者が北海道の雪道でも安心して歩けるようにひざの部分にストッパー機能がついています。

   

しかし、ひとつ100万円近くする義足を買うのは大変。

特に体が成長していく子どもは買い換えないといけないからお金もすごいかかるのかなと思ったのですが、本人は1割負担でもOK

 

 

でも10万円ってけっこうな額ですよね。

それを頻繁に買い換えないとなると大変な負担です。

3Dプリンター技術などが発展してもっともっと安く供給されるようになればいいなと思いました。

 

さて、この義肢装具士というお仕事。

医学生である僕も恥ずかしながら初めて聞きました。

またこの義肢装具士という仕事が国家資格であることも初めて知りました。

 

北海道科学大学の講師の先生のお話によると、この「義肢装具士」という仕事を知らないドクターに何人も出会ってきたとのこと。

そしてこの義肢装具士という国家資格が取得できる教育課程がある大学や専門学校は全国に11校しかなく、なかなか認知されない現状があるそうです。

 

shingakunet.com

(↑義肢装具士の国家試験の受験資格が得られる大学一覧)

 

しかし、この仕事はなくてはならない仕事だと思いますし、現場で働く医療者ともっと積極的に交流をしていく必要があるんじゃないかなと思いました。

 

また、まだまだ改善の余地がある分野だと講師の先生もおっしゃっていたのでこの専門職から目が離せませんね

 

「義肢装具士」

 

今後も注目していきたいです。

 

~リンク~

義肢装具学科|北海道科学大学

(↑北海道科学大学義肢装具学科HP)