薬学生から医学生、そして医師へ

薬学部から医学部に学士編入した医師によるブログ。初期研修医として日々研鑽中。実はチョコ屋さんでもあります。

慶應医学部健康医療ベンチャー大賞

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先日初めてのビジネスコンテストの最終選考が終わりました。

僕が参加していたビジネスコンテストは、慶應大学医学部主催の健康医療ベンチャー大賞。https://www.keio-antre.com/

医学部主催のビジコンは日本でもここにしかなく、選考を勝ち進めば慶應医学部のドクターや医療従事者のメンタリングを受けることができることも大きなメリットだった。

順を追ってこのビジコンを振り返ろうと思う。

 

書類選考

まずは書類選考。

9月の半ば、指定のフォーマットに沿って自分の事業のアピールをする。

医学部主催ということもあり、ニーズ、市場の大きさ、収益性などの「医学的」根拠には特にこだわった。

厚生労働省のサイトから医療費の数字を引っ張ってきて、計算。

学会のホームページから罹患者数の数値を引っ張ってきて、罹患者数の増加を考察。

今までは、医療界ではない人にしか事業説明をする機会がなかったのでだいたいの数値で済ませていたがここできっちり数字に落とし込めたのはいい経験になった。

 

無事通過。

 

ポスター審査

書類選考の後、ポスター審査へ。

 学会のポスター発表と同じ形式でした。

ビジコンだと他の参加者の発表などはごく少数のチームしか聞くことができないのですが、自分の発表の番以外はうろうろしていろんな発表を聞くことができました。

このシステムを導入した慶應医学部、大正解。

ポスター発表は卒論の時からやってきているので手慣れたものです笑

 

無事通過。

 

二次審査

二次審査へ。

今回はモニターにスライドを投影しての5分間のプレゼン形式。

プレゼンは、何度も何度もしてきたので自信はありました。

あとは、審査員がどう捉えるかなので神のみぞ知るという感じです。

審査員の方は、医療ベンチャーのCEOや医師など医療特化。さすがです。

僕のチョコレートの事業は、臨床を経験されているドクターからその重要性を大きく理解していただけたように思います。

臨床の現場での患者さんの栄養管理は本当に難しい。

そこに共感していただけたことが本当にうれしかった。

後ほどメールでクリティカルなアドバイスもいただき本当にありがたかった。

無事通過。

決勝進出。

   

メンタリング

決勝進出者には、慶應義塾医学部のドクターの方にメンタリングを受ける機会をいただくことができる。

僕には、リハビリテーション科の医師がついていただき、医療現場視点の貴重なアドバイスをいただいた。

ビジネスサイドの方には決して見えることのない世界からのアドバイス。

何が強みで何が弱みなのか、何が今後医療界へ参入するときの障壁になるのか。

かなりクリアになった。

どういう導線をたどっていけば、医療の現場に届けることができるのか。

一歩目の行動を教えていただき、実行に繋げることができた。

 

僕をメンタリングしていただいたドクターは、兄貴分といった感じの方で今度東京でご飯にいくことになった。

事業のことだけじゃなくて、医師としてのキャリアのことも話ができる。

この出会いに感謝したい。

 

決勝

そして、12/8(日)
都内で決勝が行われた。

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 プレゼンは7分間。

こんな日曜日までわざわざ家から出てきて、僕のプレゼンを聞いてくれるのだからと思い、楽しんでもらおうと一生懸命がんばった。

今までで一番良いピッチだった。

結果は、3位。

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9ヶ月前、何もなかった状態からよくここまできたなと思いました。

結果はそれほど重視してなくて、それよりも

優勝した大阪大学医学部でGrameyeの平岡くんや山田くん、

準優勝した慶應大学大学院経営管理研究科の許くん(@PostStutter)に出会えたことが何よりも嬉しかった。

学生でありながら、医療の世界を変えようと奮闘する熱くきらきらしているみんな。

彼らと今後も切磋琢磨し、時には悩みも相談しあえる。

そんな関係性の一歩目が本当に嬉しい。

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特に医療という参入障壁の高い領域をビジネスのテーマとして選んだ者同士、悩みも今後たくさん出てくると思います。

その時にはぜひ相談させてください。

 

人生初めてのビジコンを終えて

とまあ僕にとっても人生初めてのビジコンはこんな感じでした。

1番の収穫は「出会い」でしょう。

言い訳に聞こえるかもしれませんが、ビジコンの結果はビジネスとは無関係なので、今後も粛々と自分のやるべきことをやるのみです。

今回の経験を糧に、中村はこの先もどんどん進んでいきます!

 

今回のひとこと

 

↓大阪大学医学部平岡くんのプロジェクト

https://grameye.com

↓慶應大学院許くんのプロジェクト

readyfor.jp