こんにちは!
めっちゃめちゃ久々の更新です。
今月は3/9〜ヨーロッパへの研修にいき、滞在中にヨーロッパがWHOにより名指しで感染の震源地といわれ急いで帰国し、2週間の自主隔離をもう少しで終えるといった1ヶ月でした。
3/9〜ヨーロッパに滞在していました。
フィンランド🇫🇮→スウェーデン🇸🇪→ハンガリー🇭🇺→オーストリア🇦🇹→ポルトガル🇵🇹→イギリス🇬🇧→日本というルートで巡ってきました。
スウェーデン滞在までは、コロナウイルスはそこまで影響はなかったのですが(スウェーデンがスカンディナビア半島のためEUの中でも人の出入りが少ないからかな?)、ハンガリーに移動した途端、コロナの影響を大きく感じました。
スウェーデンは、バルト海があるため国境が接している国はノルウェー、フィンランド、デンマーク3カ国のみです。
それに対し、内陸国のハンガリーはオーストリア、スロバキア、ウクライナ、ルーマニア、セルビア、クロアチア、スロベニアなどたくさんの国と国境を接しており、鉄道によって容易に国境をまたぐことができます。
僕がハンガリーに入った時にはすでにオーストリア行きの電車以外は完全にストップしていました。
そんなヨーロッパのコロナん状況を見て、感じたことがあるのでそれについて書きます。
シェンゲン協定を肌で感じた
みなさん、シェンゲン協定をご存知でしょうか?
シェンゲン協定とは、加盟しているヨーロッパの国家間において、出入国検査(国境検査)なしで国境を越えることを許可する協定のことです。ヨーロッパ内の人やモノの移動を自由にするため、1985年6月に調印され、2019年4月現在、26ヶ国が加盟しています。
オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スロベニア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、チェコ共和国、スロバキア、ハンガリー、マルタ、スイス、リヒテンシュタイン、キプロス、ブルガリア、ルーマニア、アイスランド、ノルウェー
赤字は僕が移動した国々で、青字はヨーロッパ滞在中にコロナウイルス感染がひどくなっていた国々。
この協定に加盟している国家内の移動において国境検査を廃止するという協定です。
国境をまたいでもパスポートを見せる必要もないし、旅人にとってはめっちゃありがたいですよね。
でも、青字で書いてあるコロナのホットスポットであった国々がこの協定内にいたらどうでしょうか?
それはそれは大変なことです。
この26ヵ国の中のどこに青字の国々から人が移動していてもまったくわかりません。
そのため、ヨーロッパは大混乱でした。
(また、アメリカトランプ大統領は、シェンゲン協定加盟国に2週間以内に滞在歴のある人のアメリカへの入国を拒否しました。)
大統領の英断によりヨーロッパに滞在している中村は、シリコンバレーに入ることができなくなり、シリコンバレー訪問は延期になりました。。。
— 中村恒星 / SpinLife Inc. CEO (@kkkkosei777) 2020年3月12日
無念。https://t.co/QXucm5tPru
オーストリアの首都ウィーンの駅は、マックやスタバなど全てのカフェが閉店。
ポルトガルの首都リスボンでも飲食店は8割閉店。スーパーも入場制限など大きな規制がかかっていました。
もともと、国々の移動の制限を解除して移動を自由にすることが目的だったシェンゲン協定。
しかし、有事の際には、自国の国民を守るため、各国が一瞬で国境を閉鎖しました。
そのときの僕のTwitterです。
コロナが蔓延する前までは、世界はひとつだ、国境なんて関係ないって思ってたけど、最後は皆所属する国に帰属せざるを得なくて、国という概念がこれほどまでに強力なのかと思い知らされている。
— 中村恒星 / SpinLife Inc. CEO (@kkkkosei777) 2020年3月21日
特に普段シェンゲン協定により国境をオープンにしているEUの国々が続々と国を閉じ、自国民を守るために奔走する様を現地でリアルタイムで見て強く感じた。
— 中村恒星 / SpinLife Inc. CEO (@kkkkosei777) 2020年3月21日
いくら国家間の障壁をなくそうと動いたところで、最後は皆、国という概念に帰着せざるを得ない現実を目の当たりにしました。
また日本に帰国する時も、
ポルトガル🇵🇹→イギリス🇬🇧→ハンガリー🇭🇺→ロシア🇷🇺と乗り継いで日本に帰ろうと思っていたところ
つい数日までまで入れていたハンガリーが入国拒否になり、さらにロシアの首都モスクワも拒否ということになり、急遽ロンドンから直行便をとることになりました。
国家という巨大な力の前には、個人の力なんてカスみたいなものなんだと感じました。
空港で「無理です。諦めてください。」って言われたときのえもいわれぬ感情は、経験しないとわかんないですね。。。
そして、なんだか悲しい気持ちになりましたね。
本当のグローバル化とはなんなのでしょうか。結局は、国という概念を有事の際に個人が超えることはできない。
でもそれが現実なんでしょう。