薬学生から医学生、そして医師へ

薬学部から医学部に学士編入した医師によるブログ。初期研修医として日々研鑽中。実はチョコ屋さんでもあります。

病理学会カンファレンス 8/2〜8/3@札幌

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東京の友達の家に10泊ほどさせていただいているこうせいです。

さて、先日8/2〜8/3の2日間、札幌で開催された病理学会カンファレンスに参加させていただきました。

昨年は愛知県犬山で40℃の灼熱の中で開催されたのが懐かしいです。笑

 

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今回は、札幌ということで29℃ほどの気温の中で開催されました。

 

テクノロジーの進歩とともに発展する病理学

今回のカンファレンスは、「テクノロジーの進歩とともに発展する病理学」がサブテーマでした。

この1年ちょい病理学の教室に出入りさせていただきましたが、確かに理工系や化学系の先生が足繁く教室に出入りする姿を何度か目にしてきました。

病理学は、主に診断病理学と実験病理学の2つに分けられますが、その両者で他領域のテクノロジーの導入が急速に進んでいることを感じます。

診断において今一番ホットなのはやはり、AIでしょう。

「AIが専門医の診断と同等の成果を出した」

という文言はよく耳にするようになりました。

今回、AIと病理学の専門の先生のお話も聞きましたが、一般的に導入されるのはもう目の前だということを強く感じました。

個人的には、早く実際にAIが診断する世界がきてほしいです。

 

また実験病理学の分野でも、蛍光色素の有機合成や細胞培養の足場の研究、組織透明化の研究など多様な分野の技術の進歩により、細胞生物学のデータの解析手法も大きな変革を迎えていることを感じました。

それと同時にこういった新しい技術がどうやったら自分の研究に活用できるか考え続ける思考が大事だと思います。

幸い僕の場合は、有機合成化学のバックグラウンドがあります。

要するに分子の感覚が僕には多少あります。

これは、生物のみをやってきた人には絶対に得られない感覚です。

分子生物学も突き詰めれば、分子や構造の世界まで、もっと言えば電子や原子のレベルまで話が落とし込まれます。

ここまで話が落とし込まれた時に、どこまで自分の思考がついていけるか。

これは他領域の研究者と共同研究をする際に、かなり重要になります。

「僕には有機化学のバックグラウンドがある」

この強みをかなり感じ始めてきたので、自分が勝負できる領域を見定めながら研究をしていきます。

   

トップ研究者と同じ目線で話をさせてもらえる

さて、学会といえばお昼の真面目な話以外にも楽しみはあります。

それは夜の飲み会笑

特に今回の病理学会カンファレンスは、他の学会よりもくだけた感じの飲み会が開催されるので個人的には大好きです。

なぜなら、普段は絶対話せないような先生とすごく楽しくお話できるからです。

といってもなかなかに気を遣うので、なかなか話に入れずにいたら、通っている研究室の教授が、「中村くん、〇〇先生としゃべった?おいでよ。」と声をかけてくださいました。

本当にありがたいです。。。

そんなこんなで、先生の輪の中に入れていただき、お話をさせていただきました。

研究のこと、進路のこと、興味があることなどなど。

主に今後の進路に関してたくさん質問させていただきました。

やはり、自分よりも20年も30年も長く研究されている方々のアドバイスは本当に参考になります。

深夜2時までお付き合いいただきありがとうございました笑

 

少しづつ学会に慣れてきました

そんなこんなで学会を楽しんできました。

たまたまホテルにナイトプールがあったので、人生初のナイトプールも楽しんできました笑(めっちゃめちゃ楽しかったです)

先月は、Sapporo international cancer symposiumにも参加させていただき、教室の先生方には感謝しかありません。

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今回の病理学会カンファレンスでは、オーラル発表に対して会場のマイクで質問もさせていただきました。

1年前の自分であれば、考えられなかったことですが、度胸がついてきたなと思います笑

これもまたひとつの成長でしょう。

今回も、研究内容に関しても、今後の進路に関しても大いに勉強させていただきました。

これで大きな学会に参加させていただくことは、今年は最後になるかと思います。

このモチベーションはどう維持していくか。

今後自分が成長していけるかどうかはここにかかっていると思います。