おはようございます
こうせいです
さて今日は、Twitterの方に質問箱でいただいたテーマで記事を書きます。
先日こんな質問が来ました。
「博士取得が3,4年遅れることに抵抗はありませんでしたか?」
少しはありましたが、系統的な医学の知識を得ることができるのとMDとして現場で学べることの方がメリットが大きいのではないかと考えま
— 中村恒星/医学生チャンネル代表 (@kkkkosei777) 2018年12月13日
した。
博士課程への支援が手厚ければ別の道を・・・
続きは質問箱へ#peing #質問箱 https://t.co/9nGZ0zGd5p
医学部編入生の核心をなかなか突いてくる質問ですね(笑)
僕はもともと編入しなくても博士課程まで進学しようとしていたという前提で話しますね
結論をいうとかなり迷いました。(Twitterでは少しと書きましたが。。。(笑))
それはこの本を読んだ影響もあります
九州大学大学院医学研究府 主幹教授 中山敬一先生の著書です
医師が研究者として生きていくために大事なことが説いてあります。
基礎研究をしたい医師に初期臨床研修は必要なのか?
そこに2年間もかける必要があるのか?
みんながきれいな言葉を使ってあえて見ないようにしているところにずばずばと切り込んでいて非常におもしろかったです
よくいるのが
「数年臨床を経験してから、基礎研究をやります。」
という人。
中山先生にいわく、こういう人が最悪だそうです。
今のサイエンスの世界は数年で劇的に進歩します。
コンピュータや実験機器がこれだけ発達しているので、データの分析も昔に比べればすさまじいスピードです
今や有機化学では、反応を実際に行う前にコンピュータで新規反応の探索を行える。
生命科学では、人為的に遺伝子を改変させた個体が発生できるような時代です。(たぶん中国の話は本当のはず)
ワトソンとクリックによって、DNAの二重らせん構造が提唱されたのが1953年ですので、それから50年ほどで人類がここまでくることを誰が予想できたでしょうか。
50年ほど前までDNAの構造すら知らなかった人類がここまで来るとは正直びっくりですよね。
おそらくこれから科学のスピード感はもっともっと加速していくでしょう。
そんな中での数年の選択です。非常に悩みました。
もしそのまま大学院に進学していたら
学部4年+修士2年+博士3年=9年
学士編入したら最短でも
学部4年+医学部5年+博士3年=12年
となります
この差3年をどうとらえるか。非常に悩ましいところではありますが僕は後者を選びました。
こういうことを話すと
「学士編入してよかったと思いますか?」
って聞く方が必ずおられるのですが、そんなことは今の僕にはわかりません。
もしくは、一生わかんないとおもいます。
選択しなかった架空の人生を歩む自分との比較なんてできません。
そんなことを考えるよりも選択した目の前の環境でできることを精一杯やることの方が価値のあることなんだ。と自戒の意味も込めて書いておきます。
今回は、なんで学士編入を選んだということについては書いていないので、また次回書きます!