こんにちは!
震度5強の地震に見舞われて、電気水道もストップしていましたが、昨日どちらとも復旧してやっとで人間的な生活が戻ってきました。
地震の当事者になることは今回が初めてだったのですが、一番感じたことは電気がないと人はなにもできないということ。
スマホもパソコンもタブレットもWi-FIもなにも使えません。
そして家はオール電化なのでお湯すらつくれない。
テレビも見れないからなにが起きているのかもわからない。
信号も消えていて、交通事故がいつ起きてもおかしくない交差点。
急いで大学の研究室に行けば、止まっている冷凍庫や冷蔵庫の数々。
電気なかったら細胞は全滅、試薬も全滅で損害額はもう計り知れません。
僕の使っている細胞は、売っている細胞ではなく、僕の研究室でしか持っていない細胞を扱っています。
もし、それが全部ダメになったらと思うと恐ろしくて想像したくもないです。
さて、今回は北海道全域が停電になったことから考えさせられたことを書きます。
今回の地震で全道が停電になったのは、震源地に近い苫東厚真火力発電所が損傷を受けたことが原因です。
この苫東厚真火力発電所が北海道の電力供給の大部分を占めており、ここがダウンしたことで他の発電所に負荷がかかりすぎたため、連鎖的に発電所がダウンしていきました。
さてここで注目してほしいのが、図中札幌から少し左側にある泊原子力発電所の存在です。
泊原発は、2011年の東日本大震災以降運転を中止しています。
そして地震後のホリエモンのツイート。
しかも放射脳はアホだから、福島第1原発が地震そのもので壊れたと思い込んでる。あれは非常用電源が津波で水没して使えなくなって冷却水循環用ポンプが動かなくなってメルトダウンしたんだよ。泊原発動かさないと大変だぞこれ。不幸中の幸いは真冬じゃなかったことだな。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) September 6, 2018
リプ欄にはさまざまな意見が飛び交ってますし、この議論は賛否両論ありまくるので何とも言えませんが、実際に北海道で被災した僕から言えることは、まじで真冬じゃなくてよかったということ。
真冬だったら、氷点下の雪が降り積もる世界の中で何日も耐えないといけません。
当然除雪車も満足に走れないでしょうから、道路には雪が積もり続け、避難所に行くことすら容易ではありません。
僕みたいな若い人間はまだ耐えることができるでしょう。
でも、乳幼児や妊婦さん、高齢者の方、疾患を患っている方などは耐えることができずに命を落としていてもおかしくありません。
給水車が現場に到着するのも、食料が到着するのも何倍もの時間がかかっていたでしょう。
想像するだけで怖いです。
今回の北海道での停電は、9月という時期に起きたからまだよかったものの、時期が時期であればもっと深刻な問題になっていました。
「停電2,3日で復旧してよかったね」
で済ませてはいけない問題だと思います。
そこでやはり原発という議論になるのでしょう。
もちろん、火力発電所が故障しても大丈夫なようなシステムを作る、自然エネルギーの普及を促進するなど選択肢はたくさんあります。
でもそれらが完全に普及して使えるようになるまでどれだけの冬を越さないといけないのでしょうか。
原発をどうしていくのか。自然エネルギーをどう社会に浸透させていくのか。
必死になって考えないといけないんだなと震災の当事者になって感じました。
この記事を書いている今も震度2,3くらいの揺れを感じました。
物事の当事者になると世の中の見え方がガラッと変わることも学びました。