気温15℃ととても過ごしやすい札幌からこんにちは!
実は先日、横浜市立大学教授の武部貴則先生の講演会を聞いてきました!
武部先生といえば、横浜市立大学史上最年少で教授になられた方として業界内では有名な先生です。
その武部先生が北大に来られるということですごくわくわくしながらお話を聞きに行きました。
今日は横浜市立の武部先生の講演が北大で聞けるから楽しみ!!
— なかむらこうせい@医学生×研究者×難病研究コーディネーター (@mmmkst) 2018年8月31日
3年前から会ってみたかった人!
武部先生はオルガノイド研究で世界の最先端を進まれている先生です。
オルガノイドって何だ???
そんな方が大多数かと。
オルガノイドとは、試験管内で作られた小さな臓器のことです。
臓器というのは多種多様な細胞が秩序をもって整列することで形成されています。
その小型バージョンをin vitro つまり生体外で構築したものです。
武部先生は、このオルガノイドを用いた移植医療の世界をけん引する先生なのです。
移植医療の世界には現在、
・細胞移植
・臓器移植
の2種類があります。
武部先生はここにミニ臓器であるオルガノイドを移植する、「オルガノイド移植」という概念を作ろうとされています。
今回武部先生の肝オルガノイド研究の最新の情報について教えていただきました。
臓器再生をする際に肝になってくるのが、臓器と臓器の接合部分をどうするかという問題。
肝臓は特に、胆管によって膵臓や十二指腸と連絡しており、その連絡部分を再現しないと臓器として機能しません。
どう多臓器との連絡部分をオルガノイドで表現するのか。
今回はこの部分について最新の研究結果をきかせていただきました。
(この内容は、まだ公開されていないかつ難解なので割愛します(笑))
広告医学
さて今回の講演会で僕が面白いなと思ったのは、武部先生が再生医学の研究とは別でやってらっしゃる仕事「広告医学」の分野です。
広告医学とは一種の予防医学ですね。
武部先生はアラートパンツと呼ばれるパンツを開発されています。
太ると色が変わるパンツです(笑)
なんじゃそりゃ!!!
武部先生は、太っているという事実を数値とかではなく視覚的に理解できる方が本人に与える影響力が大きいことに気づいたそうです。
このパンツは太れば太るほど緑から黄色に色が変化していくとのこと。
んーおもしろい(笑)
そしてもう一つは、駅の階段に絵をかくことで階段の利用を促進するというものです。
最近は、札幌の地下鉄でもよく
「ここまで上ると○○cal」
みたいな表示がされています。
どうにかして階段利用を促進して疾患を予防したい。
素晴らしい考えだ!
純粋なサイエンスだけでなく、こういった実験もされている武部先生、すごい。。。
印象に残った言葉
今回の講演会で印象に残ったのはこの言葉!
「誰よりも早く研究室に来て、誰よりも遅く帰るのは学部生時代から徹底してた」
昨日武部先生が言ってた
— なかむらこうせい@医学生×研究者×難病研究コーディネーター (@mmmkst) 2018年9月1日
「誰よりも早く研究室に来て、誰よりも遅く帰るのは学部生時代から徹底してた」
時間かければいいっていう問題じゃないけど、業績あげてる人って人生のどこかのタイミングで圧倒的時間量誇ってる時があるんだろうな~
最近なんとなく長く働くのはダサい、効率悪い、かっこ悪い
みたいな風潮があるなーって感じます。
もちろん時間をかければいいってことじゃないのは理解しています。
でも、なにか大きな業績をあげようとおもったら、やっぱり他人を時間で圧倒するっていうファクターも重要なんだなと感じます。
僕が最近お会いしている特定の分野で飛躍している方たちは、もれなく全員圧倒的時間量を誇っている。
「効率。」とか「時間じゃない。」とか言ってもいいのは過去に圧倒的時間量を誇ったことがある人だけ!
僕もまずは圧倒的時間量を誇りたいところです。
こんな著名な方の話を直に聞けて幸せでした。
ありがとうございました!